なぜ働くのか?という意識の薄さから生まれる弊害と生き物の犠牲

生き物の販売という感覚が微塵もない業者 簡単になんでも売れる社会の怖さ


なんでも売れればいい、きちんとした商品を売るという意識が希薄なマーケット

最近ではyoutubeやメルカリなどだれでも動画に広告を張りつけることで収入を得たり、商品を手軽に出品し、ちょっとした金銭を稼ぐことが可能になった。
これは一見とてもよいことのように思えるし、メリットもたくさんあるが、その反面デメリットも含んでいる。
例えば、メルカリでは、法に触れなければ明らかにおかしいなと常識的に思われるようなものでも販売できる。
例としては大学生の出席カードや、開封済の化粧品などである。
確かにこれらはちょっと一般的には?とは思えても、出品者からすれば法律的に問題もないし、欲しいという人がいるんだからいいじゃんという風になるのである。
でもやはり自分の大学で使用している出席カードをなんの目的で使われるか分からないのに販売したり、購入者がよいと言っていたとしても一度使った化粧品を他人に売るというのは感覚的に違和感がないのだろうかという風に思える。
これは動画サイトでも同様であり、広告収入を得るためには、コンビニのクーラーのボックスに入る、売り物の焼き鳥を指で触るなどの明らかに常識はずれの映像でも収入が得られれば掲載してしまうのである。
また、このようなお小遣い稼ぎのマーケットはまだしも、大手のネット販売者においても法には触れていなくてもそれはどうなのかという物まで販売しているのである。
その一つが以下の内容である。

大手企業は生き物をネットで売る

以前、大手インターネット販売のYahooには、法律で禁止されているにも関わらず、マウスやヤモリの生餌をネットのやり取りのみで販売している業者が存在し、動物愛護団体から非難を受けた。
現在では法律に触れるような動物は売られていないが、現在でも餌用の魚、昆虫、ザリガニなどの生物の販売は行われている。
ちなみにこのようなネットでの生餌の販売は、他の大手のアマゾンや楽天でも全面禁止になっていない。
生餌は今では変わりとなるフードも増えているし、なにより残酷なので減らしていこうという風潮がある。
それにネットでは動物の飼育環境なども確認しづらく、輸送などにおいても生物に多大なストレスと苦痛を与えてしまう。
それでもこれほどの大手企業が生物のネットのみでの販売を全面禁止にしないのは、やはりかなりの利益になっているからだろうか。

このように需要があるなら生き物でも何でも売る、社会的道徳的には?でも法律ぎりぎりであればそれでいいという風潮は、得られる金銭が小規模でも大規模でも蔓延しているのである。

参考
http://www.java-animal.org/topics/2016/10/01/3654/


職業意識が希薄であるということは怖い

これは爬虫類の販売が大規模に行われるフェアで実際にあったことらしいが、ある業者はヤモリなどの爬虫類をほぼ身動きできないお惣菜を入れるような小さな容器に入れて販売しているそうである。
そこで売られている爬虫類はみなそこから出ようと苦しんでいるように見え、中にはすでに動かなくなってしまった個体もいるという。
顧客がそのことを問うと、業者は何事もなかったように「あ、死んでますね」と言い、容器を引っ込めただけだったそうである。
この業者に直接会ったわけではないからなんとも言えないところもあるが、この発言と行為を見る限りではそこにきちんと生き物を販売しようとか、爬虫類に対しての愛情があってこの仕事をしている風には思えない。そこには職業に対する責任感や誠実さなどの職業意識は少なく、金銭のみがあるのである。

参考
http://www.arcj.org/animals/companionanimals/00/id=990


金銭を得るということは生きていくことであるから、それ自体を求めるのは全く悪いことではない、しかし、例として医者や先生などは人を助けたり、教えたりしたいという思いから生まれた職業だったりする。
つまり職業意識はある意味で人間のモラルとか誠実さに大きく関わっていると思うのである。最近ではなんでも買え、売れ、副業的なものも後押しされる風潮ではあるが、それがこういう希薄な意識のまま、お金を得ることが主流になっていくのは非常に恐ろしい気もする。
生計を立てている職業と、お小遣い感覚でしていることでは責任の重さは違うかもしれないが、やはり大なり少なり社会的な質の低下に繋がっている気がする。


参考
http://www.arcj.org/animals/companionanimals/00/id=990

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written by スペクトル(CW)

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